心因反応:患者の“暴言”、傷つく看護師ら 守りきれない医療機関 NPOが電話相談

毎日新聞に患者が発する“暴言”などに傷つき、悩む医師や看護師たちの存在について紹介している。

確かに、医療者の立場を考えない患者は増えているように思われる。

医療者が患者に優位に立っていたのが、逆転して、患者が医療者に対して優位に立ち、医療者の感情を考えずに暴言や無理難題をいっても許されると考える人も多い。

相手に対しての尊敬と立場の理解が重要なのであるが、これが難しい。

病院という組織は、精神的にタフなスタッフを前提として運営されている(そうでないと組織を運営できないという面がある)から、心が傷ついた職員にたいしてのフォローは少ない。

記事のように、外部の人間の圧力に弱いという面もあり、スタッフは守られない傾向も強い。


毎日新聞 平成18年9月2日
心因反応:患者の“暴言”、傷つく看護師ら 守りきれない医療機関 NPOが電話相談
http://www.mainichi-msn.co.jp/science/medical/archive/news/2006/09/20060902ddm013100028000c.html

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地域医療・自治体病院のマネジメント | コメント(0) | トラックバック(0)2006/09/11(月)23:17

掛川市立病院・袋井市民病院 夜間休日救急医療、総合病院は重症限定 

掛川市立病院・袋井市民病院で、夜間休日救急医療について、重症の限定で診察をすることになった。

軽度の救急医療を総合病院から、開業医による当番医に委ね、平日夜と土曜日の当番医による受診時間を延長・新設する一方、総合病院では、救急搬送や当番医が対応できないと判断し紹介状を書いた重症患者のみを受け付ける。

背景には、総合病院の深刻な医師不足がある。

また、午後5時から10時の時間帯は、救急医療患者の約8割は「昼間は忙しいので夜に来た」という患者など緊急性を要しない患者が占めているという実態もある。

適切な判断で、これからこのような自治体病院が増えていくと思われる。


産経新聞平成18年9月9日
夜間休日救急医療、総合病院は重症限定 掛川・袋井
http://www.sankei.co.jp/local/shizuoka/060909/szo000.htm

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地域医療・自治体病院のマネジメント | コメント(2) | トラックバック(0)2006/09/10(日)23:11

公設民営で再建 夕張市立病院で市方針

北海道新聞によると、夕張市は「公設民営」を軸に再建計画を検討する方針を固めたようだ。
市は、再建計画策定のため、11日付で、正式に病院内に「病院改革室」を設置するという。

室の設置で、病院の経営改革のスピードがアップすることを期待したい。

北海道新聞平成18年9月10日
公設民営で再建 夕張市立病院で市方針
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20060910&j=0022&k=200609100410

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地域医療・自治体病院のマネジメント | コメント(1) | トラックバック(0)2006/09/10(日)11:01

江別市立病院医師流出 「自治体病院共通の背景」市議会厚生委小川市長が釈明

北海道新聞に、江別市長の市議会厚生委員会での答弁が掲載されている。

小川市長は「夜間急病診療所の併設という江別特有の事情はあったが、自治体病院が医師不足に悩む全国共通の大きな背景があった」と従来の説明を繰り返したということだ。

自治体病院全体で医師不足が起きているのは事実であるが、医師の大量退職を生んだという、江別市市立病院特有の事情について、きちんと分析をしなければ、問題は解決しないように思える。


北海道新聞平成18年9月9日
江別市立病院医師流出 「自治体病院共通の背景」 市議会厚生委 小川市長が釈明
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20060909&j=0019&k=200609090176


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地域医療・自治体病院のマネジメント | コメント(0) | トラックバック(0)2006/09/10(日)10:56

江別市立病院の問題

夕張市の改革提言の発表以来、このブログを見る人がさらに増えてきた。
平日で1000人を超える日が連日続いている。

その多くは、初めてこのブログを見る人達だ。
最近のこのブログを検索してきた人の検索ワードを見ると夕張市立総合病院より江別市立病院の方が多い。

常勤内科医7人の退職のインパクトは大きいのだと思う。

来週、北海道のせたな町を訪問するついでに、江別市立病院にも行ってみようと考えている。


地域医療・自治体病院のマネジメント | コメント(1) | トラックバック(0)2006/09/09(土)14:10

夕張市の救急受け入れ態勢について

夕張市の消防本部から、9月22日からの救急受入体勢に案内のお知らせがHPにアップされた。

「交通外傷・脳疾患・心臓疾患の傷病者については、夕張市立総合病院の医師の指示により、夕張市外の病院へ直接搬送」されていたのが、

「程度に関わらず診療科目(内科・整形外科)以外の傷病者についても直接市外の病院に搬送すること」

になるようだ。

夕張市HP
http://www.city.yubari.hokkaido.jp/cgi-bin/odb-get.exe?wit_template=AM020000

そもそも内科・整形外科の専門医に専門以外の救急の判断を求めていたことが無理であったように思われる。


消防本部の文章の中に、「市内の受け入れ側病院の都合により、」という不満の感情が表れているような表現があるのが気になる。

「こっちは悪くない、悪いのは病院だ」という風に読める。

いかにも、程度の低い、お役所的な文章だ。

こういう表現では、夕張市立総合病院の医師達は、心から消防に協力しようという気持ちにならないのではないか。

ちょうど、日経メディカルで、内科医の大量退職で大騒ぎの江別市立病院について、医師の張り紙について、「〜科○○医師の都合により外来診療終了・・・」と医師のワガママで退職したのだというように読み取れる表現をしたことと同じ構造がある。

日経メディカルオンライン
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/blog/editors/200608/501295.html
のコメントが参考になる。

もう少し、救急の対応をする医師達への尊敬があって良いのではないか。
このような表現をする消防本部のある自治体に医師は来ない。

はっきり言って、夕張市立総合病院の医師が退職していった原因は、病院だけにあるのではない。

夕張市では、平成18年6月まで、市内で発生した救急患者は、対応できる医師がいないのに関わらず、全て市立病院に搬送し、市立病院医師の指示を受けてから搬送するというルールを採用していた。

現在は、現場で市立病院の医師に連絡を取り、指示を受けるという形に変更されているが、内科・整形外科の専門医に専門以外の救急の判断を求めるという構造は変わらなかった。

専門外の分野の判断を求められる医師の負担は、医師以外の人間が考えるより大きい。

夕張市立総合病院の医師不足については、現場で対応する医師への尊敬のない消防本部にも大きな責任があると考えている。

夕張市消防本部の消防長は、夕張市立総合病院から医師がいなくなったことについて、責任があることを意識しているのであろうか?

消防本部は、今回の問題について、強く反省すべきだ。
彼らは未だ、反省していない。

これからも夕張市消防本部については、職員の意識が変わるまで、これまで彼らが行ってきたことの問題について、事実を挙げて徹底的に批判をしていく予定だ。

もっとも、市外の遠い病院まで患者さんを搬送をしなければならない、救急隊員の皆さんの仕事は、やはり大変なことだと思う。
夕張市民の皆さんのために、がんばってほしい。

伊関が戦うのはお役所仕事であって、現場で働く職員ではないので…。

******************************

夕張市の救急受け入れ態勢について

 6月から、交通外傷・脳疾患・心臓疾患の傷病者については、夕張市立総合病院の医師の指示により、夕張市外の病院へ直接搬送しておりましたが、市内の受け入れ側病院の都合により、9月22日から程度に関わらず診療科目(内科・整形外科)以外の傷病者についても直接市外の病院に搬送することになります。


地域医療・自治体病院のマネジメント | コメント(0) | トラックバック(0)2006/09/09(土)13:33

夕張市立総合病院への経営診断夕張市のHPにアップしました

夕張市のHPに

「夕張市立総合病院の経営改革に関する意見書(中間報告)」
に併せて
「夕張市立総合病院への経営診断」が掲載された。

http://www.city.yubari.hokkaido.jp/cgi-bin/odb-get.exe?wit_template=AM020000

正式な文書はこちらなので、こちらをご覧いただきたい。


地域医療・自治体病院のマネジメント | コメント(0) | トラックバック(0)2006/09/09(土)13:03

「常識で考えられぬ赤字」 道が夕張問題で最終報告書

北海道庁が、財政再建団体入りを決めた夕張市に対する財政運営調査の最終報告書をまとめたようだ。

財政破たんについて「赤字を見えなくする不適正な財務処理を長年繰り返し、実質的な赤字を常識では考えられない額に拡大させた」と総括している。

病院事業会計については「毎年新たに三億−四億円の資金不足が生じている」「医師を除く医療職職員の給与水準が高い」などの問題点を挙げているようだ。

感想については、今回の病院経営アドバイザーの調査がなければ、医療職員の給与が低いことの指摘はなかったと思う。


北海道新聞平成18年9月9日
「常識で考えられぬ赤字」 道が夕張問題で最終報告書
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20060909&j=0023&k=200609090120



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地域医療・自治体病院のマネジメント | コメント(0) | トラックバック(0)2006/09/09(土)13:00

岡山市立市民病院 「条件付存続」決まる

「岡山市立市民病院あり方検討委員会」で、岡山市民病院の条件付き存続が決まったようだ。

岡山市内には、岡山大病院と岡山赤十字病院という有力な病院があり、そもそも岡山市立病院の存在意義はあるのかという問題がある。

岡山市民病院の存続について、公認会計士の井上信二委員が明確に廃止を訴え、他は存続を求める意見が大勢を占めたそうだ。

存続すると、新しく病院の新築を行うことも浮上する。
本当にそれでよいか、報告書を詳しく見ていないので判断はつかないが、相当難しい判断となる。


平成18年9月5日岡山日日新聞
岡山市立市民病院 「条件付存続」決まる
http://www.okanichi.co.jp/20060905125432.html

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地域医療・自治体病院のマネジメント | コメント(2) | トラックバック(0)2006/09/07(木)19:34

長野こども病院の改革素案 感染制御室など新設 来年5月めど一般受け入れ

長野県立こども病院の一般の小児救急医療受入のための病院改革素案がまとめられた。

新しい人員の確保などについては不明なので、内容の是非については、論評は避けたい。

ただ、村井新知事が就任直後で、県としてよく検討していないのではないかという感じもする。

引用開始

読売新聞 平成18年9月6日長野版
こども病院の改革素案 感染制御室など新設 5月めど一般受け入れ=長野

 県立こども病院(安曇野市)は、小児科の高度専門医療に加えて一般の小児救急診療を行うための病院改革素案をまとめた。宮坂勝之院長は「来年5月をめどに受け入れ体制を整備したい」と話している。

 素案には、一般の患者が持ち込むウイルスなどから入院患者を守るための専門部署「感染制御室」や一般救急診療用病棟の新設、小児科の医師不足にも対応できる研修医制度の充実などが含まれている。

 宮坂院長は、一般の小児救急診療の受け入れを表明した田中知事の方針に反対し、今年3月末に退職した前院長の後任。国立成育医療センターの手術・集中治療部長から、5月1日付で同院長に就任した。

 就任後、院内に「病院改革推進室」を設け、職員対象のアンケートをしたり、入院患者の保護者らからヒヤリングをしたりして改革内容を検討してきた。

 8月の知事選では、同病院の一般救急受け入れについて具体的な論争はなかったが、宮坂院長は取材に対し「海外の小児専門病院では、一般の小児救急患者も受け入れるのが常識。知事が交代したから方針転換するという次元のものではない」と述べた。

 9月17日には、同病院で「公開フォーラム」が開かれ、病院の将来構想が説明される。


地域医療・自治体病院のマネジメント | コメント(0) | トラックバック(0)2006/09/07(木)17:45

阿賀野市水原郷病院:医師大量退職 小児科医1人、新たに退職へ

阿賀野市立水原郷病院で小児科の常勤医師が10月で退職することが明らかになった。

小児科医の退職は新潟大の医局の異動に伴うもので、小児科の常勤医師は2人となる。

一方、産婦人科については、10月から常勤医師が1人増え、3人体制となるという。

水原郷病院がお産をしているとすれば、医師と妊婦の安全のために、産婦人科を3名にし、小児科を引き揚げるという新潟大の判断も大変難しい選択ではあるが、理解できる。

もっとも人数の減る小児科の残った医師をつぶさないために、小児科の受診を必要なものに限っていくという努力も必要となる。

病院や保健センターの保健師、市役所をあげた市民への啓発が必要となる。

そうでないと、残った小児科医がつぶれていなくなってしまう。

情報によると、水原郷病院の病院事業管理者は、一生懸命頑張っておられるという話しも聞く。

危機的な状況であるが、阿賀野市の医療を守るために頑張ってほしい。


毎日新聞 2006年9月7日
阿賀野市水原郷病院:医師大量退職 小児科医1人、新たに退職へ
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/niigata/news/20060907ddlk15100190000c.html

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地域医療・自治体病院のマネジメント | コメント(1) | トラックバック(0)2006/09/07(木)17:27

舞鶴市民病院への取材

舞鶴市民病院に取材に行ってきた。

舞鶴


舞鶴市民病院は、常勤医師が不在という異常な事態が続いており、一部では医療崩壊の「聖地」と呼ばれている病院である。

関係者の話をお伺いすると、やはり市役所と現場の意識の違い、コミュニケーションのギャップが、現在の事態を招いたと感じた。

ただ、病院事業管理者をはじめ病院の主要スタッフは、病院の再開に向けて真摯な努力を続けている。

全国有数の医師の研修病院であった舞鶴市民病院のスピリッツは残っていると感じた。

取材するまでは、正直、もうダメになった病院と思っていたが、そんなことはなかった。

病院の方の話しを聞いていて、感動さえ覚えた。

医療銀座の舞鶴市の中でどのような医療を行っていくのか、茨の道は続くと思うが、病院スタッフの健闘を期待する。


地域医療・自治体病院のマネジメント | コメント(4) | トラックバック(0)2006/09/06(水)23:33

夕張市立総合病院の新しい医師給与

夕張市立総合病院が医師給与について新たに見直しを行った。

今回の経営診断で、北海道平均から300万円近く低いと指摘されたことに基づいて、できることから早急に行おうということで見直しを行った。

現在勤務されておられる医師の方々にも新しい給料体系は適用される。

給料が高ければ良いという訳ではないが、努力をきちんと評価するためには一定の報酬が必要ということで見直しを行った。

最も大事なことは、医師の方々がやる気をもって仕事を行える環境をつくることだ。

それは、夕張市立総合病院と夕張市、さらには夕張市民が努力しなければならないことであると考える。

夕張市立総合病院 内科医師募集のお知らせ
http://www.city.yubari.hokkaido.jp/cgi-bin/odb-get.exe?wit_template=AM020000

夕張市立総合病院では、病院再生の第1歩として、医師給与の抜本的な見直しを行い、「内科の医師」を下記のとおり募集いたします。

勤務条件は次のとおりです。

○募集科目  
 内科医師 若干名

○募集年齢  
 26歳から70歳まで(66歳から70歳までは嘱託医師での採用となります。)

○勤務開始日 
 随時受付を行い勤務可能日より開始します。

○勤務条件  
 給与:医歴の年数により給与が決定されます。
 おおよそは 医歴 5年の場合 税込年収 約1,500万円
       医歴15年の場合 税込年収 約2,200万円
       医歴20年の場合 税込年収 約2,500万円
      ※ 嘱託医師(65歳以上)については別途相談します。
       勤務日・時間:月〜金曜日 8:45〜17:15
       休日:週休2日(土曜、日曜)、祝日、年末年始
       休暇:夏季休暇3日、年末年始6日及び年次有給休
暇を20日(勤務年数により20日以上となります。)

○提出書類  (1) 医師免許書写し
(2) 市販の履歴書に内容を記入し、写真添付

○申 込 先  
 068-0402 夕張市社光6番地
 夕張市立総合病院事務部(TEL 0123−52−4339)

○問 合 先 
 夕張市立総合病院 庶務課(TEL 0123−52−4339)
までお問い合わせ願います。







地域医療・自治体病院のマネジメント | コメント(0) | トラックバック(0)2006/09/06(水)23:06

舞鶴市到着

舞鶴市についた。
15年ほど前に一度舞鶴に来たことがあるが、病院だけでなく診療所・クリニックが大量にあることに驚かされた。

病院は、舞鶴市民病院238床のほか
共済病院320床
国立病院機構舞鶴医療センター550床(一般395床、精神155床)
舞鶴赤十字病院(198床)
がある。

それだけでなく、民間の病院、診療所も乱立している。
まさに、医療銀座と呼べるような街だ。

その中で舞鶴市民病院は、病室の灯もなく、正面玄関も閉まっていた。

明日病院の中を見学させていただこうと考えている。

グーグルのマップを見ればいかに多数の病院・診療所があるか分かる。
http://www.google.co.jp/maps?num=100&hl=ja&lr=&c2coff=1&rls=RNWE,RNWE:2004-25,RNWE:en&q=%E7%97%85%E9%99%A2&near=%E4%BA%AC%E9%83%BD%E5%BA%9C%E8%88%9E%E9%B6%B4%E5%B8%82&sa=X&oi=local&ct=title



地域医療・自治体病院のマネジメント | コメント(0) | トラックバック(0)2006/09/05(火)19:02

舞鶴へ

9月5日・6日、取材で京都市内・舞鶴に行ってきます。


地域医療・自治体病院のマネジメント | コメント(0) | トラックバック(0)2006/09/05(火)08:25

氷見市民病院職員ボーナス1回分カット

富山の氷見市民病院が、経営の改善と将来の病院改築のため、全職員のボーナスについて最大で1回につき1カ月分をカットすることになったそうだ。

KBSニュースが伝えている。

気になるのが、職員全員について、1回のボーナスカットするというものだ。

ニュースでは、医師が含まれるか分からない。

医師が含まれていれば、問題だ。
公営企業年鑑でも氷見市民病院の医師の給料は富山県内の自治体でも高くはない。
ボーナス1月分で圧倒的に給与総額が低くなってしまう。

医師不足の中で、このようなことを行えば、医師確保に決定的なダメージを与える危険性がある。

仮に医師は別であっても、看護師の給料についても年齢を考えずに一律カットは問題だ。

今、人手の足りない若手看護師も、給料の高い高齢の准看護師も一律給与カットでは、若手職員は納得しない。

ちなみに、平成16年の地方公益業年鑑で氷見市民病院の准看護師の1月の平均月収が608,189円(49歳)なので、年収換算すると約729万円になる。

民間に比べて、やはり高いように思われる。

しかも氷見市民病院の准看護師数は33人と他の富山県の自治体病院に比べて圧倒的に多い。

(富山市民病院8人、高岡市民病院6人、新湊市民病院4人、黒部市民病院11人)

そもそも平成16年の氷見市民病院の経営状況は
医業収益 5,746,998 千円
医業費用 5,859,785 千円
医業収支比率 98.1 %
で自治体病院としては優秀な方だ。

伊関は役所特有の一律主義は好きではない。
そこには経営がない。
こういう病院には良いスタッフが集まらないように思われる。

さらに言うと、病院建築のために、市長や議員、一般職員は給与をボーナスをカットするのであろうか。
新しい病院の建築は病院スタッフだけのものであるのであろうか?
市役所全体の問題ではないであろうか?

本当に必要なら、募金の形でも市民も負担をすることがあっても良いのではないか?

経営改善のために、職員の給料を見直すことと、病院の建築は別ではないかと考える。



2006 年 09 月 04 日 KBSニュース
氷見市民病院の今後
http://www2.knb.ne.jp/news/20060904_8375.htm




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地域医療・自治体病院のマネジメント | コメント(3) | トラックバック(0)2006/09/04(月)20:49

夕張市における財政再建の基本的な考え方について公表

夕張市が「夕張市における財政再建の基本的な考え方について」を公表した。

病院事業については

>5 病院事業の見直し
>(1) 「公営企業再建計画」による抜本的な医療・経営改革に取り組む。
>(2) 他の医療機関との連携を図るとともに、必要最小限の医療機能を存続させることを基本に、経営改革に取り組む。
>(3) 不良債務の計画的解消を図る。

とされている。

気になるのは
>市財政が今日のような状況に至る大きな要因と考えられる総人件費、
>観光事業、病院事業 を財政再建の重点分野と位置づけ、徹底した見
>直しと確実な改革の取り組みを進める。

の文言で、これでは病院職員が悪いように見えてしまう。
市役所本体の病院に対しての経営感覚のなさが、31億円に及ぶ一時借入につながっていると考える。

文章の中に「市の経営能力の不足から」の文言を挿入すべきであった。



夕張市における財政再建の基本的な考え方について
http://www.city.yubari.hokkaido.jp/cgi-bin/odb-get.exe?wit_template=AM020000


地域医療・自治体病院のマネジメント | コメント(1) | トラックバック(0)2006/09/04(月)12:32

舞鶴市民病院の委託交渉先を変更 兵庫の法人 来月、3常勤医着任

常勤医師不在の異常事態が続いている舞鶴市民病院の委託先が、決まったようだ。

委託先を兵庫県明石市にある、医療法人社団愛明会・明石回生病院に変更するとともに、同病院などから10月1日付で常勤医3人と非常勤医1人の着任が内定したようだ。

どのような医療を行うかについて、医療法人と市との間に意見の相違があるようで今後調整が必要となる。


京都新聞平成18年9月2日
舞鶴市民病院の委託交渉先を変更 兵庫の法人 来月、3常勤医着任
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2006090200053&genre=A2&area=K60

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地域医療・自治体病院のマネジメント | コメント(1) | トラックバック(0)2006/09/04(月)12:21

夕張市が市立病院内に「改革室」 9月議会後、住民と懇談会

夕張市立総合病院の改革提言で提言した「病院改革室」が本日9月4日付でスタートする見込みである。

現在、メンバーの人選など内部調整を行っているようだが、最初のスタートは何とか切れるようだ。

これからが改革の本番である。


(引用開始)

*******************************************************

夕張市が市立病院内に「改革室」 9月議会後、住民と懇談会
読売新聞平成18年9月1日

 財政再建団体入りを決めた北海道夕張市の議会財政再建調査特別委員会が1日開かれ、後藤健二市長は、市立総合病院の改革を行う事務局として「病院改革室」を院内に設置する考えを示した。
 病院改革室は、外部経営診断結果に盛り込まれた再建案の一つ。後藤市長は「診断をすべて受け入れると決めたわけではない」としたうえで、「救急など市民の生命にかかわる重大な問題なので、早急に考えをまとめる必要がある」とした。
 また、財政問題などについて市民と意見交換する「住民懇談会」を、再建団体の適用申請が議決される9月議会終了後、直ちに開くことが報告された。懇談会の開催は、市議のほか市民からも要望する声が上がっていた。
 このほか、不適切な会計処理の是正により144億7000万円の実質赤字となった観光事業会計の赤字内訳(2005年度決算)が報告された。
 内容は▽第3セクター2社の運営委託料=57億円▽「石炭の歴史村」への貸付金=27億円▽公債費=24億円▽石炭博物館などへの管理委託料=15億円▽債務負担行為=11億円▽借金肩代わり返済分=8億円――などだった。


地域医療・自治体病院のマネジメント | コメント(0) | トラックバック(0)2006/09/04(月)12:11

日本海病院と市立酒田病院 統合で機能の充実を 監査法人が最終報告書提出

山形県にある県立日本海病院と市立酒田病院が統合し、機能を充実させることが明らかになった。

人口11万8千人の市に、県立日本海、市立酒田の2つの病院があり、患者を取り合い非効率な面があったため、「診療分野の一部では、どちらか一方の病院に医師配置を集約化させれば、相当高い医療機能が確保され、地域住民は高度な医療サービスを享受できる」とし、医療機能の統合を図ることが提案されたものだ。

運営形態は一般の地方独立法人を予定しているそうだ。

県立日本海病院は、経営指標を見ても非常に赤字の多い病院であり、市立酒田も経営は良好ではあるが、建物の老朽化が進んでいる。2つの病院の合併はやむを得ないと考える。

荘内日報 平成18年9月1日
日本海病院と市立酒田病院 統合で機能の充実を 監査法人が最終報告書提出
http://www.shonai-nippo.co.jp/cgi/0/ad_vw.cgi?p=dy:2006:9:1





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地域医療・自治体病院のマネジメント | コメント(0) | トラックバック(0)2006/09/03(日)11:34

尾鷲総合病院の産科医、交渉決裂 続報

三重の尾鷲総合病院の産科医の契約更新の交渉決裂したことに対しての続報があった。

市長の記者への発言として、男性医師が「心身ともに疲れ、休みたい。一部の議員の批判的な発言で気持ちの糸が切れてしまった」と話していたことが伝えられている。

市としても、これまで男性医師が1人で切り盛りしてきた産婦人科の体制については「2−3人でやっていかないと、医療事故の危険も含めて厳しいのではないか」と考えているようだ。

また、記事の中の尾鷲の妊婦の「男性医師は、人柄もよく、信頼できる人だった。条件交渉だけで決裂しましたという市の報告には納得できない」という言葉が印象に残った。

少なくとも、記事を読むと議会における一部の議員は医師に対しての尊敬がないように思われる。
このような自治体に医師は勤務しないと思う。

議員は自らの歳費を削って、そのお金で医師を確保するぐらい覚悟を決めるべきだが、署名はするものの、そういう議会・議員はほとんどない。

逆に医師のやる気を無くさせることがとても多いのが地方議会の現状だ。


中日新聞 平成18年9月1日
来月以降休診も
尾鷲総合病院の産科医、交渉決裂
http://www.chunichi.co.jp/00/mie/20060901/lcl_____mie_____000.shtml

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地域医療・自治体病院のマネジメント | コメント(3) | トラックバック(0)2006/09/01(金)11:54

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プロフィール

元埼玉県庁の職員。 現在は埼玉県の坂戸市にある城西大学の経営学部の准教授で行政マネジメントを教えています。

伊関友伸

Author:伊関友伸

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