柏島・安満地の2診療所月末廃止 派遣医師削減受け
高知県幡多郡大月町は町立大月病院(25床)の医師不足のため、3月末で柏島、安満地の両診療所を廃止し、両診療所での出張診療と竜ケ迫地区での巡回診療を取りやめるようだ。
柏島・安満地の2診療所月末廃止 派遣医師削減受け
高知新聞 平成19年3月24日
http://www.kochinews.co.jp/0703/070324headline08.htm
柏島・安満地の2診療所月末廃止 派遣医師削減受け
高知新聞 平成19年3月24日
幡多郡大月町は町立大月病院(小野歩院長、25床)の医師不足のため、3月末で柏島、安満地の両診療所を廃止。両診療所での出張診療と竜ケ迫地区での巡回診療を取りやめる。同病院は5人の内科医全員を県へき地医療協議会からの派遣に頼っているが、19年度は1人削減になり態勢が組めなくなるためだ。地元では「足の悪い高齢者が病院まで通うのは大変」という切実な声も上がっている。
同病院は昭和60年に町内5診療所を統合し、大月診療所として発足、2年後に病院となった。交通の便の悪い柏島、安満地診療所は「出張診療所」として存続させた。現在は内科(医師5人)と歯科口腔(こうくう)外科(同1人)の2診療科。
出張診療所へは内科医や看護師、薬剤師ら4人が週2回訪問。竜ケ迫地区も2週間に1回、巡回し診療を行ってきた。高齢者らに出張、巡回診療は人気。17年度、柏島(一切地区含む)では1回平均27人、安満地(橘浦地区含む)で同20人、竜ケ迫で同15人が受診している。
ところが、医師確保を頼ってきた県へき地医療協議会からの派遣が、19年度から1人削減されることになった。また、昨年7月から1人欠員となっている薬剤師も確保できず1人のまま。
柴岡邦男町長は「内科医4人で今まで通りやるのは無理。24時間の救急対応や在宅医療などを堅持するためには、出張診療を断念せざるを得ない」と、診療所廃止を決定した。
出張診療が行われた23日。柏島診療所の前には医師らの到着を待ちわびるお年寄りがおり、診療予約簿には20人以上の名前が並ぶ。80代の女性は「足が悪いので、30分もバスに乗って(町中心部の鉾土地区にある病院まで)行くのはつらい。小学校は統合されそうだし診療所も廃止。文句を言いに行く先もない。どんどん暮らしにくくなる」と表情を曇らせた。
県へき地医療協議会が派遣する医師は、9割が自治医大の卒業生。彼らは卒業後9年間、へき地医療に携わらねばならないが、11市町村で勤務する26人のほぼ半数が9年間の義務年限を終了しており、いつ同協議会を抜けてもおかしくない状態。
柴岡町長は「現状はへき地医療に携わる医師の志に支えられているが、さらに医師不足が生じる可能性もある」と、危機感を募らせている。
【写真説明】毎回20人以上が待つ柏島診療所。高齢者から廃止後の不安を訴える声が相次いだ(大月町柏島)
地域医療・自治体病院のマネジメント
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│2007/03/26(月)19:43
