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病院でノロウイルス、144人に症状

大阪豊中市の精神科病院である、さわ病院で、ノロウイルスの感染があったようだ。

さわ病院は、以前病院勤務していたころに、増床と医療機能評価の関係で、一度お話しをお伺いに行ったことがある。

理事長先生もスタッフの方々も大変立派な方々であった。

さわ病院は、保護室のシステムについて、信越ユニットという会社と共同で開発を行い有名な病院である。

信越ユニットHP
http://www.shinetsu-unit.co.jp/elastopia/ela_case.html

精神科救急も積極的に受け、大阪の患者の相当数を受けられている。

病院の状況は平成17年11月のTBS系「報道特集」でも紹介された。

視察の帰り、タクシーの中で、運転手さんが「理事長先生は神様や」と言われたのが印象に残っている。

ウイルス騒ぎの後始末は大変であると思うが、できるだけ早く問題が解決されることを心からお祈りする。


産経新聞 平成18年11月6日
病院でノロウイルス、144人に症状
http://www.sankei.co.jp/local/osaka/061106/osk002.htm




産経新聞 平成18年11月6日
病院でノロウイルス、144人に症状
 府は5日、豊中市城山町の医療法人「北斗会 さわ病院」(505病床、澤温院長)で入院患者や職員など計144人が下痢や嘔吐の症状を訴え、うち10人からノロウイルスを検出したと発表した。症状はいずれも軽症で、全員快方に向かっているという。

 同病院は精神科と神経科の病院で、10月25日に入院患者4人が同様の症状を発症した後、他の患者や職員にも広がった。4人が入院していたのは外部との接触が可能な「開放病棟」だったことから、府は外部から持ち込まれたウイルスに院内で集団感染したとみている。


地域医療・自治体病院のマネジメント | コメント(10) | トラックバック(0)2006/11/07(火)08:24

コメント

院内感染は医原病か?

院内感染が起こるたびに、医原病のような不当な報道がなされている。

院内で職員に集団結核が出たときも、医療従事者への同情ではなくて、患者さんに対してトンデモないじゃないかという非難の方が多い

院内感染のほとんどは、患者さんが持ち込んでくる、あるいは知識のない見舞いに来た人が持ち込んでいるという現実を伝える手段は無いものかと思う

Disposal Towel一つにしてもコストが掛かるという現実をどれだけ素人にわかって貰えるよう広報活動に努力してきたのだろうかと疑問に思われる

2006/11/07(火)13:19| URL | Med_Law #- [ 編集]

医院・病院は効率的に診療・看護することを優先した建物なので、公衆衛生的に問題のあるのは当然です。
ウイルス感染の院内感染予防もどんなにしても100%完璧にするのは不可能です。院内ウイルス感染予防を完璧にすることを優先するとすれば、全員個室隔離で面会謝絶。スタッフも少し風邪気味であればスグに交代要員がいて交代できる夢の病院を作ればいい・・・・お分かりの通り、これは無理だ。または、「院内でウイルス感染が発生しても不可抗力である」ことを同意してもらった人だけ受診・訪問ができるようにするとか・・。
新聞・マスコミも賢くなってほしいし、報道された病院も医学者として対抗してほしい。こんな言われっぱなしではいつまでたっても進歩がない。
さもなければ・・逮捕・裁判沙汰になる前に撤退ですか?

2006/11/08(水)20:13| URL | cowaku #- [ 編集]

ノロウイルス

この2日、下痢嘔吐患者がなくなり、ほっとしてどのようなことが書かれているかインターネットで見ました。報道は、さも一気に144人が発症したように書き、増えた時期はあっても新規発症と軽快が繰り返されていることは読む人にはわかりません。またこの数にはグループホームの方、デイケア通所のなどの外来の方も入っていることも読み取れません。それでも最大ピーク日には17人の新規発生(他にグループホーム、デイケアで7人、計24人)がありました。またサンケイだけが外から持ち込まれたらしいとコメントされていますが、他は院内で発生したともとれます。それはどっちでもいいのですが、4人の発症からノロウイルスの検査を出して結果が出たときには、持ち込まれた開放病棟でも、あるいはその病棟に面会に来られた、閉鎖病棟の外出可能な患者さんにも発症し、手洗いなどの注意を呼びかけて開放病棟の患者さんからの新規発症患者さんはすぐになくなりましたが、亜急性あるいは慢性の患者さんのおられる病棟では増えだしました。床に寝そべったり、トイレの後手を洗うように注意する掲示をしても洗わない方もおられる。そこで行ったのは人海戦術。なかなか社会復帰ができない人には足りないところを手伝う、これをモットーに行ってきたのをノロ対策にも応用。給食や弁当作りをしている部署を除いてあらゆる職種のものに24時間態勢で感染病棟トイレ前にシフトで立たせ、手洗いのお手伝いをしました。それで激減しようやく鎮火。でも1週間はウイルスを出している可能性あり、としてなお5日は要注意として立たせています。この苦労は精神科病院で慢性重症の患者さんを治療しているところにしかわからないでしょう。なんやかんやでかかった費用は600万円余。完全閉鎖で外出も許さなかった時代ならこのようなことは起こらないのでしょう。開放処遇をし、自由が与えられるほど持ち込まれる可能性があり、止めるには一般の病院では考えられないような苦労もありました。この費用を最初に発生した人に負担してもらうわけにもいきません。社会復帰についてのモットーがウイルス対策で役立つとは皮肉です。救急病棟の1つ、老人や認知症の病棟が無傷であったのは幸いでした。あと5日は気を緩められません。お祈りいただいて感謝です。あと5日再発なきようお祈りいただければ幸いです。澤  温

2006/11/11(土)23:58| URL | 澤  温 #- [ 編集]

精神科病棟ゆえの蔓延は

たしかに 大変な苦労をされていると思いました。
「床に寝そべったり」の他にも、床に落ちている物が食べ物のように見えれば、拾って口にしたり しかも物陰で もありますよね。
手荒いの励行のために24時間トイレに常駐というのは、国公立病院では役所の硬さから なしえない対応で、私立ならではの対策で、お見事としかいえません。

2006/11/12(日)02:46| URL | 勤務医です。  #- [ 編集]

コメントありがとうございます

澤先生、病院でのノロウイルス感染の状況とその対応についての書き込みありがとうございます。
また、Med_Law様 cowaku様 勤務医です。様 コメントありがとうございます。
心より感謝申し上げます。

ウイルス感染の状況とその対応について良く分かりました。

すべての職種の職員が24時間態勢で感染病棟トイレ前にシフトで立ち、手洗いの手伝いをされたということは、本当に敬服いたします。

さわ病院を訪問させていただいて感じたことは、さわ病院の最大の財産は、患者さんのため献身的に最善の医療を行う病院スタッフと考えています。

その財産がウイルス対策に効果をしっかりと発揮されたと考えています。

マスコミは単にウイルス感染だけでなく、なぜ感染が起きたのかと、その後の対応についてきちんと報道するべきです。

インターネットが発達してきた今日、表面だけをなぞる報道の問題点が明らかになってきています。

このことをいかに国民に伝えていくかがこれからの課題であると考えます。

あと5日、ウイルス発症がないことを祈っています。

2006/11/12(日)08:37| URL | 伊関友伸 #- [ 編集]

今年もノロ

昨年このブログに書かせてもらいました。あれからもう1年ですね。11月に品川のホテルでノロが出て、当院の感染対策委員会で、ノロは新幹線、飛行機ですぐに来ると警告のポスターを作り、また生ものを食べないように、そして手洗いを励行するように、これもポスターを作ったり呼びかけたりしました。しかし、12月4日、外泊から帰った高齢者病棟の女性患者が嘔吐下痢を呈し、すぐに検査したところプラスと出ました。外泊中刺身を食べ、冷凍の牡蠣も調理したというのです。高齢の夫も下痢をされたようですので発生源は明らかなようです。高齢者の方で少し認知症が混じると、徘徊が多く、また手洗いも不完全です。体も不安定であちこちに手を出してつかみます。昨年の実績を生かしてすぐにトイレの立ち番と、症状の出方、検査のプラスマイナスで組み合わせて区画分けをして、検査上はプラスの方が9人で留まり、発生から4日後の本日、新たな発症者はいなくなりました。他の病棟でも外泊時に牡蠣鍋を食べたとか言って帰って、下痢していると聞くと、外泊を延長してもらわざるをえません。最初の高齢者の病棟の方も家庭で回復するまでみてもらうようにしています。
ノロは季節的な病気です。そして感染経路はかなり明らかに出来ます。ノロウイルスが生命に直接的影響はないものの高齢者で突然の嘔吐があるとそれを吸い込んで誤嚥性肺炎になり亡くなられることが多いようです。昨年この高齢者病棟は汚染されずに済みました。今年はこの病棟だけで留まり、生命的な問題はなく終わればと祈っています。
症状だけでいうと下痢、嘔吐の人は検査でプラスの人より多いのです。精神科では下剤を飲む人も多いですし、咳き込みのひどい人は咳き込んだとき少し嘔吐のある場合もあります。昨年の教訓から、この病棟全員のノロウイルスをチェックしました。これは保険もきかず病院の持ち出しです。しかし症状だけでノロだノロだというとすぐに数は増えてしまいます。やはり検査して区画化して新たな感染者を発生させないようにすることが大切です。これほど騒ぐ時代で、必ずしも病院の責任でない(少なくとも持ち込みは)ものに検査も保険がきかないとはなぜなのでしょう。また冬の味覚の牡蠣を扱う店もすぐに牡蠣は悪いとされてはたまったものではないでしょう。これは広く言うと国家的にも医療や経済への影響が多い問題としてもっと積極的に取り上げる問題のように思いますがいかがでしょう。ただ何人になったら保健所に届け、何人以上になったら週報に載り、何人以上になったら病院名も公表するといった取り決めは何にも役立たないように思います。これだけの負担が負わされても最初の持込者に負担を負ってもらうこともしにくいでしょうし、せめて検査くらいは認めてもらって対処が出来るようにすべきだと思っています。今20:20分。あと30分くらいでこの病棟で検査漏れの人全員のノロ検査結果が来ます。その時間を利用して書いています。明日も発症者が出ず、あと便への排出のなくなる1週後がくるのを待っています。

2007/12/08(土)20:22| URL | 澤 温 #- [ 編集]

一言だけ

 澤先生、一言だけ意見を。この季節下痢、嘔吐を主症状にするウイルス性胃腸炎はノロウイルスだけではありません。ロタにしても、必ずしもノロと症状からは鑑別容易ではありません。 私の感覚としては、細菌性胃腸炎を否定できれば、ウイルス性胃腸炎として、対策をとられたら良いと思うのですが。最も先生の病院の様に注目を浴びる病院としてはマスコミ対策として病因の特定が必要になるかも知れませんが? 保健所に食中毒として届けて、保健所に数例検査してもらう事が可能であれば、その様な方法も有りかと思うのですが。どちらにしても治療方法に影響を与えない検査を全額病院負担でさせられる事は不合理に思います。また保険でカバーすることも。以上私見ですが。

2007/12/09(日)10:24| URL | G #gria/ncQ [ 編集]

ありがとうございます。

コメントありがとうございます。その後も最初の特定の病棟で2人ほど新規発生します。その他の病棟や、社会復帰施設でも下痢だ、嘔吐だといっても検査ではマイナスで症状の広がりは見せません。検査は他の病院では数例しかしていないのも聞いていますし、保健所に届けない病院もかなりあるとも聞きます。しかし昨年救急をストップし、職員挙げて手洗いの手伝いをして蔓延を防いだことにかかった費用が600万円以上と考えると、高齢者ばかりのもっともリスクの高い病棟で発生し、その一病棟で防げるなら検査しても高くないと踏んだのです。そうでないと他の病棟で下痢が出たらすぐに隔離と共にトイレ介助とはできないのです。前回述べましたように、精神科病院ではすこし嚥下困難があるとむせこみ、その勢いで肺tくぁ里、咳が出て吐いたり、下剤で下痢になったりはしょっちゅうですから区別つかないのです。必ずしも噴出様の嘔吐でなくてもノロ陽性者も結構いますし。もと保健所の予防課長で老健の施設長さんは「腸の風邪」ですといとも簡単に言われましたが、高齢者の病棟で吐物による誤嚥性肺炎で死亡すると必ずマスコミに取り上げられるばかりでなく、社会保険事務局からは感染対策がきちんとできていたか調査され、場合によっては入院基本料の返還まで命じられる世の中ですそんなこともあってこのような対策をとっているのです。

2007/12/12(水)13:15| URL | 澤  温 #- [ 編集]

ノロウイルスへの対策いかがだったでしょうか

澤先生

コメント遅れて済みません。

ノロウイルスへの対策いかがだったでしょうか。

マスコミの自分達のことはさておいて、医療現場に完璧を求める体質から、万が一への危機管理として十分な対応は必要と考えます。

精神医療の低い診療報酬で、余分な対策費用がかかるのは大変だと思いますが、ぜひ患者さんのために今の良心的な医療を続けていただくことを期待しています。



2007/12/16(日)21:56| URL | 伊関友伸 #- [ 編集]

電解質バランスに注意

>マスコミの自分達のことはさておいて、医療現場に完璧を求める体質から、万が一への危機管理として十分な対応は必要と考えます。

マスコミ対策の問題ではないでしょう。

高齢者では死者も出ています。また、拒食症患者の中には自分で指を入れて食物を吐き出す人がいます。こういう患者さんは電解質(塩分バランス)が崩れます。さらにノロによる嘔吐が加われば危険な状態になることもあるでしょう。患者さんのために対策頑張ってください。

2007/12/17(月)13:07| URL | Dr.X #- [ 編集]

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プロフィール

元埼玉県庁の職員。 現在は埼玉県の坂戸市にある城西大学の経営学部の准教授で行政マネジメントを教えています。

伊関友伸

Author:伊関友伸

連絡先 iseki@pm-forum.org

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