岐阜県東白川村「病院」廃止 「診療所」に

朝日新聞が、岐阜県東白川村が村立病院を廃止し、診療所にすることを報道している。

同病院は現在、29病床(一般14床、療養15床)で医師3人が常駐。救急指定病院で、夜間も医師1人が勤務している。06年度の患者数は、外来2万581人、入院7423人で、救急搬入者は30人。

診療所になると、夜間は村から医師がいなくなり、病床は19床(一般4床、療養15床)に減る。救急指定からも外れ、救急車を呼ぶと、車で30分以上かかる下呂市などの救急病院に搬送されることになるようだ。


東白川村「病院」廃止 「診療所」に
朝日新聞 2007年09月18日






東白川村「病院」廃止 「診療所」に
朝日新聞 2007年09月18日

 地方の医師不足や医療の質の格差が広がる中、東白川村が村唯一の病院を廃止し、診療所に「格下げ」する方針を、18日に村議会で表明する。村は医師確保の難しさと財政状況の悪化を理由にしているが、夜間は村から医師がいなくなり、住民からは不安の声がもれる。(姫野直行)

 18日開会の村議会定例会で、安江真一村長が診療所化について説明する。来年3月の条例改正を目指し、来年度から東白川村国民健康保険病院を診療所にするという。

 同病院は現在、29病床(一般14床、療養15床)で医師3人が常駐。救急指定病院で、夜間も医師1人が勤務している。06年度の患者数は、外来2万581人、入院7423人で、救急搬入者は30人だった。

 診療所になると、夜間は村から医師がいなくなり、病床は19床(一般4床、療養15床)に減る。救急指定からも外れ、救急車を呼ぶと、車で30分以上かかる下呂市などの救急病院に搬送されることになる。

 村は病院の経営改善のため、薬の院外処方や給食の外部委託など経費節減に取り組んだ。03年度には約1億3807万円あった赤字は、05年度には約6693万円に半減した。しかし、06年度は診療報酬改定の影響で再び悪化。病院としての維持は難しいと判断した。

 医療法では、病院を診療所にすると医師の確保は1人で済み、人件費など財政面でも悪化が防げる。同村の収入に占める借金返済額の比率を示す「実質公債費比率」は25・3%と県内で最も高く、公債費負担適正化計画にも病院の診療所化が盛り込まれている。

 村は住民説明会などを開いて理解を求めているが、住民には不安が募る。夫に付き添って来院した主婦今井久子さん(72)は「夜間救急がなくなるとか、不安だけど仕方がない。病院がある今の状態がぜいたくかもしれない」と話す。

 安江村長は「村の医療が後退することは申し訳ない」としながらも「診療所になれば往診ができたり、訪問看護を充実させたり、より自由度の高い医療が提供できる」とメリットを説く。
 関係者には「今でも救急では軽症患者しか対応できず、あまり変わらない」「道路が整備され搬送が容易になった現在は、やせ我慢して病院を維持するより、村の規模にあった医療体制にすべきだ」との意見もある。

来年度に診療所化が検討されている東白川村国民健康保険病院=東白川村神土で


地域医療・自治体病院のマネジメント | コメント(0) | トラックバック(0)2007/09/19(水)08:47

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元埼玉県庁の職員。 現在は埼玉県の坂戸市にある城西大学の経営学部の教授で行政マネジメントを教えています。

伊関友伸

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