医師不足6割 負担増には反対

NHKニュースが、6割以上の人が、身近なところに「医師が足りない」と感じているものの、対策を取るために税金を投入するなど負担が増えることについてはおよそ7割が反対しているという調査結果をNPO法人がまとめたことを報道している。


医師不足6割 負担増には反対
NHKニュース 2008年4月21日
http://www.nhk.or.jp/news/k10014104411000.html#




医師不足6割 負担増には反対
NHKニュース 2008年4月21日

救急の患者の受け入れ拒否や産婦人科の休診などが相次ぐなか、6割以上の人が、身近なところに「医師が足りない」と感じているものの、対策を取るために税金を投入するなど負担が増えることについてはおよそ7割が反対しているという調査結果をNPO法人がまとめました。

調査を行ったのは、医療問題などに取り組んでいるNPO法人「日本医療政策機構」で、ことし1月、全国の20歳以上の男女4000人にアンケートして、1082人から回答を得ました。その結果、62%の人が、自分自身の経験から身近なところで医師が「足りない」または「一部の地域や診療科で足りない」と答えました。

一方、医師不足を解消するために税金や医療費などの負担を増やしてもよいかを尋ねたところ、「反対」「どちらかといえば反対」と答えた人が69%に上りました。所得別では、▽世帯の収入が800万円以上の場合、半数以下の47%にとどまりましたが、▽300万円以下では反対する人が80%に上りました。調査を行ったNPO法人は「所得格差が広がって行政や政治への不信感が高まっていることもあって、多くの人が負担を増やすことに抵抗を感じている。医師不足を解消する対策を取るためにどのような形で財源を確保していくのか、議論していく必要がある」と話しています。



地域医療・自治体病院のマネジメント | コメント(9) | トラックバック(0)2008/04/22(火)08:03

コメント

priceとvalue

 一般の国民は、医療においても根本的に給付と負担はバランスする必要があるということを未だ納得していないようですね。

 ただし、所得階層別に答が違ってくるのは当たり前です。

 単純化してしまえば、低所得者層が一日早く元気になって働けたときに余計に稼げる金額と、高所得者層のそれが、各々にとっての医療のvalueです。

 低所得者層にとって、priceとvalueの差額は相対的に小さいか、場合によってはpriceの方が高いかも知れません。

 しかし、高所得者層にとっては、priceよりもvalueの方が充分に大きいでしょう。

 現在のように患者負担割合が大きいと、このpriceとvalueの所得階層による認知上の格差が、極めて大きくなります。

 さらに社会保険料の引き上げについても、どの所得階層から引き上げるかは重要な問題であろうと思います。

2008/04/22(火)10:48| URL | 中村利仁 #SFo5/nok [ 編集]

医療の二極化?

所得の多い層はお金を掛けてもよい。所得の少ない層はお金は掛けたくない。前者の場合は、お金を余計に出しても医師に掛かるでしょうから、お金を掛けて医師の待遇等を改善することや民間保険を入れた混合診療も受けいるでしょう。医師不足の解決につながります。後者の場合は、お金は出さないのだから前者のようにはなりません。医師がこのような環境で増えるとは思えません。次善の策は医師ではなく、能力のある看護師(Nurse Practioner)を増やすことでしょう。どのような医療になるかはどのような負担になるかで変わってきます。

2008/04/22(火)12:24| URL | Dr.QBS #- [ 編集]

まだまだ医師過剰

医療費負担感>>>>身近なところの医師不足

なのだから、一般人の感覚は医師過剰状態


一般人がよろこで財布の紐を緩めるまで、医療崩壊は続くということであり、一般人の善意に期待する勤務医は搾取し続けられるということ

勤務医は、自分たちは単なる労働者であるという現実を見ないといけない

困っていない人に手を出すのはお節介

2008/04/22(火)19:45| URL | Med_Law #eCgYltpc [ 編集]

>税金や医療費などの負担を増やしてもよいかを尋ねたところ

のんきに国民に是非を尋ねている場合じゃない気がするのですが・・・。医師不足を解消してほしいけどお金は出したくないって、まるで他人事ですね。

2008/04/23(水)02:19| URL | lemon #- [ 編集]

>医師不足を解消してほしいけどお金は出したくない
キヤノンとトヨタがお金を出せば良いわけで、別に自分の金を出す義理はないと。

2008/04/23(水)07:29| URL | 匿名 #- [ 編集]

まさに、ラーメン一杯程度の額でフランス料理店なみのサービスを要求する今の国民性が如実に表れていますね。
国際的にみて、日本の医療費が異常に安いというということを知っていれば、このような事は言わないはずです。
長い間間違った認識を植え付け続けたマスメディアの罪の重さを表した結果といえるでしょう。
責任を取ってもらいたいものです。

2008/04/23(水)22:57| URL | たかみち #- [ 編集]

>日本医療政策機構
ここの出してきたデータを真面目に議論して良いものかどうかと..

低所得者の割合が増えてるんだから、アンケートではこれ以上負担出来ないって答えが帰って来るのは当然でしょ。
どうやって財源を捻出すべきか?誰が負担すべきか?ってアンケートしてみればいいのに。


詳しい資料はログインが必要ですね

2008/04/24(木)13:42| URL | こんた #- [ 編集]

まあどこまでも理解力の無い人はいますよね。
これが国民の多数意見なら、医療は崩壊して良いということが承認されたようなものかもしれません。
民度の低さに失望してしまいました。

2008/04/24(木)15:52| URL | 血管治療医 #- [ 編集]

低所得層・低資産層の4割で既に受診抑制

日本政策医療機構のアンケート(2008年04月15日(火))によると、低所得層・低資産層の4割で既に受診抑制があります。このような層では負担を増やしてまで医療の状況を良くするという発想は難しいのでしょう。医療は衣食住の後の課題なんでしょう。経済財政相は日本の経済は一流ではありませんと言われましたが、厚生労働大臣も医療も一流ではないと発言されるのでしょうか。

2008/04/26(土)13:21| URL | Dr.QBS #- [ 編集]

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元埼玉県庁の職員。 現在は埼玉県の坂戸市にある城西大学の経営学部の准教授で行政マネジメントを教えています。

伊関友伸

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