スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


スポンサー広告--/--/--(--)--:--

下呂市立金山病院一周年記念事業を開催

病院
(写真は開院式典の時のもの)

伊関がローコストの病院建築で協力した、下呂市立金山病院が新築1年の記念事業を行ったようだ。

病院一周年記念事業を開催ました
http://www2.city.gero.lg.jp/HP/kanayamahospital/kinenzigyou.html


金山病院のローコストの病院建築については、岩波ブックレットの「まちに病院を!」で紹介している。
まちに病院を!

まちに病院を!―住民が地域医療をつくる (岩波ブックレット)
http://www.amazon.co.jp/dp/400270789X


下呂市立金山病院新病院の建築について(講演用スライドより)

下呂市立金山病院
 病床数113床(一般67床・療養46床)
 下呂市に合併した旧金山町が昭和32年から運営してきた病院
 昭和40年代に改築した病院は老朽化
 派遣の大学医局から、建て替えをしなければ医師派遣はできないと言われた
 病院の改築は旧金山地区の住民の悲願であった

高い建築見積もり
 数多く自治体病院の設計を請け負っている設計会社に見積もりを委託したところ建設関係工事費29億7800万円(旧建物の解体処分費を含む)。医療機器等を合わせた合計費用は35億5800万円に及ぶ見積もりが出された。
 金額の高さは議会でも指摘され、設計の見直しを行うことになった

建築費20億円以内での 設計を条件に設計会社の 公開プロポーザルを実施
 金山病院関係者は、病院コストの削減を目指すために、コンストラクションマネジメント(発注者の側に立った 建築アドバイザー)を行うNPOに相談
 建築面積の縮小(8255㎡→約7000㎡)や民間病院のローコスト建築のノウハウを導入することにより、解体費を 含めた病院本体の建築費を20億円程度に圧縮できるのではないかという提案が出された

能力のある設計会社・設計士を 求めて公開プロポーザルを実施
 ただ、建築費が安いだけではいけない
 安かろう、悪かろうで設計をされては、使えない病院ができてしまう
 20億円のローコストで建築を行うには、能力がある設計会社・設計士が設計を行う必要がある

公開プロポーザルで 設計会社を選考
 ローコスト建築のため、できるだけ優秀な設計会社、設計士を選びたい
 そのため、「日本一、ローコスト・高価値の病院建築」をテーマに、2009年10月25日、公開でのプロポーザル選 考を行った
 委員のほか、100名近くの公開の参加者の前で、応募した4社がプレゼンテーションを行った
 40分プレゼンテーション、40分質問を行い、その結果による委員の単純投票で委託業者を決めた

公開ヒアリングの目的
 ①ローコストの病院建築に関する設計会社の能力や熱意を把握する
 ②市民や病院職員が病院建築の「当事者」となり、病院建築について学ぶ
 ③業者選定の透明性を高める

①ローコストの病院建築に関する設計会社の能力や熱意を把握する
 発表は、具体的に設計に関わる人間に行ってもらうことをお願いした
 病院についての考えをお聞きすることにより、新病院建築の「同志」である、能力と熱意のある建築士を選ぶこ とを目指した

デザインではなく 設計士の人物を選ぶ
 同じ金額で、気の利いたデザインを提案した業者を選ぶのではない
 一緒に仕事をしたい、能力があって人がらの良い設計士をいかに選ぶかがポイント

②市民や病院職員が病院建築の「当事者」となり、病院建築について学ぶ
 下呂市民と病院職員の病院建築や病院経営についての意識を高め、知識を持ってもらう
 設計会社のプレゼンテーションの中で、限られた予算で、質の高い病院を建築するには何が必要かを学んでいた だく

設計各社はお金を使っている
 設計各社は、多額のお金を使って今回の資料をつくり、プレゼンテーションに臨んだ
 私たちは、感謝の気持ちを持って、接することが必要
 最後には、拍手を以て感謝の意を表した

③業者選定の透明性を高める
 政治家の利権の道具になりやすい病院の建築について、徹底的な情報の公開をすることにより透明性を高める
 仕事を請け負う業者にとっても、良い仕事をするには「適切な」利益が得られることが必要
 仕事の透明性を高めることによって、業者が適切な利益を上げられるような環境を確保し、納得して良い仕事を してもらう

全国のモデル事例に
 今回の公開コンペは、新しい病院建築の取り組み
 病院建築の一つのモデルとなるべきもの
 モデル事例には良い人材が集まってくる
 マスコミや視察も相次ぎ、病院や地域・観光の活性化にもつながることを目指した

住民ワークショップ
 行政と病院だけが建物の建築をして、議会・住民が蚊帳の外、人任せということも多い
 豪華な病院建築は、そういう「他人任せ」という状況から起きる
 議会・住民が病院建築に当事者意識を持ってもらうために、2010年1月26日に住民ワークショップを行った


非常に安い建設費
 病院の事業費総額が19億4065万円
 設計監理1億59万円
 本体工事9億9122万円
 電機設備工事3億1951万円
 機械設備工事4億3813万円
 昇降機設備工事3329万円

財源内訳
 県補助金5億5995万円(耐震改築の補助5億円)
 病院事業債6億7004万円
 過疎対策債6億7004万円
 一般会計繰入金1260万円
 自己財源2801万円

地元発注率
 建設会社のプロポーザルの際に、地元発注率を提案してもらった
 自治体病院である以上は、ローコストを守りながらも地域にも還元することは必要と考える
 選定された建設会社は地元発注率35%を提案
 下呂の建設業組合、商工会が窓口になり、下請けを決定
 下請け業者の利益も確保し、地元発注率は39%を達成し、地元業者にも大変喜ばれた

借金返済
 借金の返済が13.4億円
 30年の返済で金利を含めれば20億円の返済
 うち交付税(過疎債含む)の措置が50%程度
 10億円を病院職員が働いて返すことになる。
 10億÷30年=3333万円(1年分の働いて返す返済額)
 3333万円÷12月=277万円(1月の返済額)
 277万円÷30日=9万2千円
 1日10万円の利益を上げて返済をすることになる
 なんとか返済できる金額


地域医療・自治体病院のマネジメント2013/08/15(木)09:21

«  | HOME |  »


プロフィール

元埼玉県庁の職員。 現在は埼玉県の坂戸市にある城西大学の経営学部の教授で行政マネジメントを教えています。

伊関友伸

Author:伊関友伸

連絡先 iseki●pm-forum.org(●を@にしてください)

ブログ検索

カウンター

最近の記事

カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

なかのひと


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。