松前病院の経営状況

松前病院の経営状況はどのような状況にあったか。
経常収支比率は2009年度以降急激に改善している。
これは伊関も参加した総務省の「公立病院に関する財政措置のあり方等検討会」で、へき地にある自治体病院の地方交付税措置が大幅に充実したことに基づくもの。
町の一般会計からの持ち出しが増えているのではない。
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/kenkyu/hospital/

松前1


純粋な医療による収益である修正医業収支比率は83〜87%で推移している。
地方の小規模病院としては大健闘しているといえる。

松前2


一般会計繰入金と手持ち現金、一時借入金の推移を比較すると、2009年以降繰入金が約1.5億円増えた。
これは先に述べたように、へき地病院に対する地方交付税の増加分で、町の持ち出しはない。
手持ち現金は、ほとんどない状況から2013年度は3.5億円まで増えた。

松前3


企業債・一時借入金については、一時借入金が一時期8億円近くあったが財政再建債に切り替え、現在は財政再建債も返済されている。

松前4



松前病院の経営状況は良好であり、これを「架空」の黒字と呼ぶ地方議会議員の見識を疑う。
発言に責任を取るべきである。


ちなみに自治体経営主体別の医業収支比率の推移。
町村立病院の経営が急激に悪化している。
このような中で松前病院の経営が安定していることは評価に値する。
松前町は本当に貴重な人材を失った。

経営形態別





地域医療・自治体病院のマネジメント2016/06/10(金)21:24

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プロフィール

元埼玉県庁の職員。 現在は埼玉県の坂戸市にある城西大学の経営学部の教授で行政マネジメントを教えています。

伊関友伸

Author:伊関友伸

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